医療のように人の生死と向き合う仕事は、うまくいけば喜びを感じることが出来ますが、関わってきた人が亡くなってしまうという悲しい出来事も多いものです。
そのようなときに辛く感じることは、それだけ人に寄り添って真剣に仕事をしてきた証拠でもあり、素敵なことです。
しかし、悲しみを強く感じ過ぎてしまう事で、自分自身が精神的に追い詰められてしまったり、次の仕事に向き合う気力を失ってしまったりという事にもつながる可能性はあります。
そのため、悲しみをどのようにして乗り越えていくかという事を、医療従事者は考えておかなければなりません。
そこでまず、心にためてしまう悲しみを吐き出せる相手を持つようにしましょう。
自分一人で悲しみを抱えていると、その重さに押しつぶされてしまいかねませんので、人に話すことで自分の思いを整理してみることをおすすめします。
誰かに悲しみを打ち明けると、必要なアドバイスを貰える可能性もあります。
特に同じ業界で仕事をしている人は、その苦しみや辛さを理解してもらいやすいので、可能な限り職場の先輩や同僚と話をする機会を作ってみるのも良いでしょう。
それから、抱えている思いを吐き出し、整理するためには、紙に気持ちを書き出してみるのも有効です。
身近に相談できる相手がいない時には、こうした方法で対処しましょう。
そうすることで、自分の思いを確認し、悲しみを客観的に見ることが出来るようになるはずです。
このように上手く感情を整理していけば、悲しみも学びの機会として生かしていくことが出来るでしょう。